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【アイカツスターズ!感想・考察】また会う日まで、七倉小春

アイカツスターズ!第30話・第31話を見終えての感想・考察になります。

 

 運命のアイカツスターズ!第30話…小春ちゃんが…イタリアに旅立ちました…

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「ひょっとして、小春ちゃんとお別れの展開が待ち受けているのか…?」と、数ヶ月間ほど悶えたり苦しんだりしながら心の準備をしてきましたが…とうとう本当に…行ってしまわれました…

 

しかし、なぜでしょう。第31話を見て、消失感を覚えつつもどこか安心している自分がいました。小春ちゃんは確かにいなくなったけど、いなくなっていないような感じがして… 

正直な話、私はアイカツスターズ!の物語において、小春ちゃんがどう扱われるのか、ハラハラしながら見ておりました。CGステージには出演しないし、彼女のアイカツに対する姿勢もゆめ・ローラに比べるとどこか消極的に見えるし…

ひょっとしたら、このまま”いなかった”ことにされるかのごとく、ひっそりフェードアウトしてしまうのでは…という不安がありました。第1話の時から彼女が好きだっただけに、どうか作品の中で大切にされてほしい…切実にそう思っていました。

 

しかし、第31話を視聴し、その不安が杞憂だったことを思い知りました。第31話に小春ちゃんは一度も登場しませんでしたが、確かにそこに小春ちゃんの存在を感じられたのです。

アイカツスターズ!の物語で、小春ちゃんはたくさんの役割を担っていました。小春ちゃんが四ツ星学園を去ったことで、その役割が他の誰かに引き継がれ、人間関係に明確な変化が起こり…これは彼女がここにいた何よりの証であるように思います。

彼女はどう言った役割を担っていたのか、何を残したのか。そんなことをこの記事でつらつらと書いていきます。

また、第30話まで見てきたことで、小春ちゃんの内面についてもある程度わかるようになってきました。その考察についても記そうと思います。

 

 

小春の親友 早乙女あこ・香澄真昼

まず、小春が残したものの話。それは、あこ・真昼との繋がりです。

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アイカツスターズ!が始まって最初の頃は、ゆめ・ローラ・小春の3人グループでの行動が基本でした。そこにあこ・真昼の2人が新たに加わってきたのですが、この2人を輪の中に導いたのは小春でしたね。彼女たちとの縁は、小春がきっかけで生まれたものです。我々視聴者の目線では、主人公の虹野ゆめを中心にアイカツ仲間が増えていく…というように見えています。でも、あこ・真昼にとっては違います。

 

あこは第17話「本気のスイッチ!」で小春と打ち解け、第18話「ゆりちゃんと一緒」ではカフェで二人一緒に行動しています。劇場版ではさも当然と言わんばかりに小春とペアを組み、ゆめロラに引けを取らず(?)仲睦まじい様子でした。

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そこから少し時間をおき、第24話「笑顔はなないろ☆」ではゆめ達と仲良くしておりました。特に描写などはありませんが、小春と交流を深めるうちに、小春の友人達とも仲良くなり次第にグループに入っていった…という流れは想像するに容易いです。とにかく、最初はやっぱり小春なんですね。

 

そして真昼も同じくです。美組の生徒達から「話しかけにくい」という印象を持たれていた真昼に対して壁を作らず自分から話しかけに行き、まだツンツンしていた時期の真昼とも打ち解けました。そして小春の紹介でゆめ達とも仲良くなることが出来たんですね。

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どちらも順番として、小春との交流が先で、その後ゆめ達と仲良くなっています。第28話「ハロウィン★マジック」でのあこと真昼のセリフの衝撃が記憶に新しいですね。 

あこ「親友のあたくしを差し置いて~~」

真昼「小春は私の親友だし…」 

この、色々と気難しそうな二人に親友認定されてるのって、正直本当にすごいことなのでは…

 

あこと真昼、この二人が今ゆめ達と仲良くしていられるのは小春のおかげであり、いわば、あこと真昼がゆめ達と仲良くしている状況そのものが、小春がいたことの証明なんですね。小春は四ツ星学園を去りましたが、小春のもたらした繋がりは残ります。

 

 

引き継がれる役割

それを踏まえた上で第31話のあこの行動を見ると、感慨深いものがあります。第30話までの、あこのゆめに対する接し方は、見るからにトゲがあるというかなんというか…呼び方もずっと、フルネームで"虹野ゆめ"でしたしね。

素直じゃないだけで内面はいい娘だし、心ではゆめのことも好きなのでしょうが…虹野ゆめはスバルきゅんとの恋のライバルなのだ、という思いが邪魔をしていたのでしょう。

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小春との接し方はたいへん柔らかかったんですけどね。上の項目で書いた通り、小春との交流がきっかけで、今ゆめ達の友達になっているわけですから。「虹野ゆめは恋のライバルだけど、親友の小春の幼馴染だし、まあ…」という心境だったのかもしれません。

 

しかし、小春が四ツ星学園を去った今、その距離感は大きく変わったように見えます。第31話で、小春がいなくなって元気をなくしていたゆめに、なんとあこ自らユニットに誘おうと行動に出ていました。何気にあこからゆめに声をかけることすら、これがほぼ初めてです。(一応あるにはあったけど、敵意むき出しだったり、嫌味ったらしかったり…)

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親友の小春が旅立ったというのはあこにとっても大きな出来事であり、だからこそ小春と一番近い立ち位置にいるゆめのことを気にかけたのでしょう。本当、優しい。

 

また、ゆめの呼び方が"虹野ゆめ"から"ゆめ"と、名前呼びになっています。この呼び方の変化は、今まで若干遠かったゆめとの距離感を縮めて、ゆめと友達の関係になろうとする、あこの意思の表れではないか…と思いました。

 

ゆめは今、幼い頃からずっと自分を支えてくれていた小春がいなくなり、またキチンとさよならを言えなかった後悔もあり、精神的に不安定な状態です。そんなゆめの心を小春の代わりにフォローしてやらねば…と名乗り出たのは、小春によりゆめ達とつながった、早乙女あこ。

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小春は確かに四ツ星学園からいなくなってしまいましたが、小春が繋げた絆が、小春の担っていた役割が、誰かに引き継がれてそのまま残ります。冒頭で第31話に小春ちゃんの存在を感じる…と述べたのはそういう意味でした。小春がいたからこそ、あこにこういう行動を起こさせたのです。

 

ここに来て、第30話ラストの小春のセリフが沁みます…

「大丈夫だよ、ゆめちゃんなら…」

あっ…また泣けてきた…

 

 

始まる、本気のアイカツ!

第31話と第30話以前との大きな変化、それは"ローラと小春が一切登場しないこと"です。実は、第30話までのすべての回でゆめ・ローラ・小春は必ず登場しており、基本的にこの三人の視点を中心に話が進んでいました。しかし第31話では…イタリアに旅立った小春だけでなく、なんとローラまで登場しませんでした。

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序盤はこの3人でわいわいアイカツしながら、「S4の先輩たち、すごい…!」と言うだけの、未熟なアイカツでよかった時期でした。

しかし彼女らはもう、「S4に"なりたい"」から「S4に"なる"」に変わりつつある時期なのでしょう。この第31話での変化はそれを表しているように思います。

 

三人だけのお気楽なアイカツは終わり。夢は見るものじゃない、叶えるもの。彼女ら全員、次のアイカツのステップに進もうとしています。

 

また、小春には「ゆめを支える」役割の一部として、「ゆめの弱さを肯定する」というものがあったように感じます。別に小春がゆめを甘やかしていたという訳ではなく、小春はゆめが弱みを見せられる相手だった、ということです。

第21話「勝ちたいキモチ」、第27話「小さなドレスの物語」からその様子が読み取れました。第21話のCDオーディションにてローラとの実力差に打ちひしがれ、弱々しく小春に抱きつき、どうすれば良いか答えを求めたのは、あまりポジティブではない行動だったように思います。

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第27話では、「ひめ先輩みたいなS4になりたい」という自身の目標が間違っているのではないかと、揺らぎを覚えているにもかかわらず、小春が「夜空先輩みたいなS4になりたい」と言いかけた瞬間、ホッとしたような、安堵の表情を浮かべています。

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以上の描写を見ると、ゆめは幼馴染であり、昔から自分の良い部分もダメな部分もずっと見続けて、優しく受け入れてもらっていた小春に、自身の弱さを肯定する役割を求める節があったように見えます。

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弱みを見せられるほど信頼し合っている関係は悪いものではありませんが、それなしでは自分を支えられない、誰かに依存しているような状態で、アイドルとして大きな結果を残すのは難しいことです。第12話「はばたくガールフレンド♪」で如月ツバサ先輩も言っていたことでした。「アイドルは一人でも強く生きていかなければならない」と。

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 一人でも輝けて、みんなとならもっと輝ける。頼り合うのではなく、高め合うような関係が理想的です。

 

ゆめはもう、S4を夢見て憧れているだけの少女ではなく、S4になる夢を絶対叶えてやるぞ、というステップにいます。ゆめがこの夢を具体的に叶えるためには大きく成長し、今の誰かに頼っている状態を脱し、自立しなければなりません。小春とのお別れは、きっとゆめの大きな成長を促すことでしょう…

 

されど、大好きな小春ちゃんが去ったばかりで、ゆめはまだ自立の第一歩を踏み出したところ。到底一人きりではまだ難しい現状です。さらには一番一緒にアイカツに励んできたローラまで、今は近くにいない。精神的に辛い時期です。

 

そこでゆめを支えるのは、小春が導いた新たな仲間である、今までもっともゆめと遠い位置にいた、あこ。構図が面白いですね…新しくできた仲間やS4の先輩方の助けを得て、己の弱さを克服し、ゆめがS4に"なる"ための、本気のアイカツ!が始まります。

 

小春とS4の目標

ぶっちゃけますが…「小春ちゃんは本気でS4になる気があるの…?」と感じていた視聴者は、私だけではないはず。いや、その…全体的に、小春の競争に対する姿勢がどこか消極的に見えるじゃないですか…?

 

ローラと比較するとよくわかります。ローラは同じ歌組のゆめと競い合い、負けたら盛大に悔しがる。対して小春は、同じ美組の真昼に負けてもあまり悔しがらない。「実力は大人と子供ぐらい差がある」と、勝つのを諦めてる節があるくらい。

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同じ組でS4を目指すもの同士として、ローラとゆめはライバルの関係ですが、現状小春と真昼はライバルの関係とは言い難いです。S4になりたいという思いはホンモノでしょうが、真昼に勝たなくてはS4になれないという事実くらいは彼女も悟っているはず。この現状を見ると、「S4になりたいのならもっと焦れ、小春!ファイトだ!」と暑苦しいエールを送りたくなります…

 

…しかし果たしてそれでいいのでしょうか。小春は確かに真昼に勝ったことがありません。S4になるのなら勝たなくてはいけません。

しかし、だからといって、小春が積極的に勝負事に望むようになるのが本当に良いことなのでしょうか?なぜなら、この勝負事に消極的な性格は小春の持ち味だと、私は感じるからです。

 

無闇に競争せず、周りの誰とも壁を作らず接する。そういった性格が、気むずかしい性格のあこや、周囲に近寄りがたい印象を受けさせる真昼とも親友の関係に至れたのでした。小春が繋げたあこや真昼との絆が、ゆめ達が成長するためのストーリーに大きく貢献していることは、上の項目ですでに述べました。勝負ごとに消極的な性格が問題でS4になれない、だからその性格をまず直そう…!と結論づけるのは、明らかに間違いです。

 

第29話「本当のライバル」にて響アンナ先生がローラに贈った言葉が印象的でした。

「虹野と比較して、同じことをして、勝った負けたなんて思う必要はない」

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真昼に負けているから、小春の価値がなくなるわけではありません。小春自身、それを理解しているように見えます。真昼に勝ちS4になることより、S4になって何を成し遂げたいのか?そこが一番重要であり、そのために小春は考え、日々答えを探している様子でした。(第27話「小さなドレスの物語」、第30話「七色のキャンディ」)

 

…そういう意味では、勝った負けたで自分の価値を決めない小春は、ある意味ではローラより先に進んでいるのかもしれないですね。もちろんそもそも真昼との差が歴然過ぎて勝負にすらなっていない様子なので、小春にもまだまだ成長の課題はありますが。

 

第8話「小さな輝き」で取った審査員特別賞が、小春にもっとも相応わしいものだったと個人的に思います。

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競争で計れる実力より、もっと違うベクトルで評価されるべきものが小春には宿っているように感じるからです。小春には小春だけの良さがある、ナンバーワンよりオンリーワンなんですね…

 

いろいろ書きましたがもちろん、小春が今後勝ちを取りたい…!という考え方をもつようになることを否定するものではありません。彼女がイタリアに旅立とうと決心したのも、今のままじゃダメだ、成長して新しい自分を見つけたいと思ったからであります。ひょっとしたら帰ってくる頃には勝負の舞台にも積極的に望むようになっているかもしれません。

 

しかし、彼女の今の性格がたくさんの人達に愛されていたのもまた事実で、今持っている良さを捨てるような道を選択するのはおそらく誤りです。誰からも親しまれる小春の純粋で清らかな心、それこそが夜空先輩にも認められた小春の個性であり、アイカツスターズ!の舞台では最も評価されるものです。

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新しい小春になっても、そこだけは見誤らないだろうという信頼があります。

 

 

…なお、そんな勝負事に消極的な小春ですが…実は…30話の間で一度だけ、明確に誰かに勝ちたいキモチを持ち、負けて悔しがった描写があります。それについては記事のもう少し後で述べますね…

 

・S4はゴールなのか?

響アンナ先生、八千草桃子先生ですが、彼女らは元S4で、現在は教師を勤めています。つまり彼女らの存在は、作中において"S4になった後の姿"を描いているものでもあるわけです。

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当たり前のことですが、"S4になること"はアイドルにとっての最終目的ではありません。S4として活躍したアイドルから教師へと転身した、アンナ先生や桃子先生がそれを物語っています。

 

今のゆめ達にとってS4はゴールとして設定されていますが、それも今だけの話。いずれS4すらもスタートラインに変わる日が来るのでしょう。

 

そう考えると、成し得たいことを成し得るには、必ずしもS4になる必要があるわけではありません。たとえ小春がS4にならずとも、納得する未来に進むのだろうなぁ…と思います。

 

 

"短所"と"個性"

ここで少し、超個性的なアイドルと評される、白銀リリィについての話をします。

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 彼女は人よりずっと身体が弱く、周りの皆と同じことが出来ませんでした。そして皆と同じ練習が出来ないからこそ、一人での練習をたくさんこなし、それにより独自のパフォーマンスを身につけました。

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部屋で療養する時間が長かったからこそ、たくさんの書籍を読んだことで、独創的な世界観を表現出来るようになりました。

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そんなリリィにゆずがプレゼントとして送った一冊の本から、彼女の"オリジナルブランドを立ち上げたい"という夢が生まれました。

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ハッと気づくのが、リリィの個性的な魅力は全て、"身体が弱い"という短所から生まれているということです。

 

S4を目指す競争において、人より劣っている部分は不利であることは当然であるように思われます。第26話「奪えない夢」にてローラも言っていました。

「身体が弱いってかなり大きなハンデだね…」

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しかし、リリィは身体が弱いからこそ、周りの皆より劣っている部分があるからこそ、「今できることは何か」を考え行動に移した結果、強い個性が実ったのです。

 

人は生まれながらに平等ではないため、万人が同じことをできるとは限りません。だからこそ、自分ができることの中で何をするか、を一番大事にしていこうというのが、アイカツスターズ!が伝えたいメッセージなのかもしれません。

 

第18話「ゆりちゃんと一緒」でのゆめのアイカツにも同じものを感じますね。フレッシュアイドル大投票会で選抜メンバーに入りたいものの、他のみんなと違いゆめには仕事がありませんでした。そのため「今できることはなにか」を考えての行動が、草の根アイカツや手作りライブ。私の目にはこのゆめのアイカツが、個性的で魅力的に映りました。

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さて、小春はどうでしょう。

目立つのが苦手、競争に消極的…彼女の短所と言える部分です。しかしこの短所があってこそ、彼女は多くの人に親しまれる、純粋で清らかな心を持ちました。まさしくこれは小春の個性で、アイカツスターズ!において最も尊ばれるもののように思います。

 

長所も短所も、周りと違う特徴は全て"個性"になる。まさしく、「○×じゃ世界は計れない」ですね。

 

 

小春の夢

さて、小春が30話の間で一度だけ、明確に誰かに勝ちたいキモチを持ち、負けて悔しがった描写についての話をします。 

小春が唯一、勝ちたいという意思を表明した回…それは第18話「ゆりちゃんと一緒」です。フレッシュアイドル大投票会で、彼女は選抜メンバーに選ばれず、強く悔しがっていました。

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小春は基本的に、勝負に勝ちたいという意思を見せる場面が極端に少ないのでした。第8話「小さな輝き」、第15話「月と太陽」でも、真昼が1位を表彰された時、素直に笑顔で祝福してました。第29話「本当のライバル」において、四ツ星学園最後の勝負の場面でも、「最後くらいビシッと決めたいな」という程度。彼女は勝ちたいという気持ちが基本的に薄いのです。

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しかし第18話では、「ゆめちゃんと一緒にステージに立ちたかった…」と悔しそうにしていました。仕事も積極的にこなし、本気で勝ちを狙いに行っているようでした。あの勝負事に消極的な小春が。そう、「ゆめと一緒のステージに立ちたい」という願いのために。

 

フレッシュアイドル選抜メンバーには4人しか選ばれません。それで小春はゆめとステージに立ちたいのだから…つまり、友人の真昼・あこ・ローラのいずれか一人には勝とうとしていたということになります。そのくらい強い意志でアイカツに取り組んでいたと解釈できます。一度やると決めたなら、友人たちが相手でも臆さない、小春の芯の強さが見え隠れします…

 

小春が勝ちたいという意思を見せたのは後にも先にもここだけであり、それだけ「ゆめと一緒のステージに立ちたい」というのは、彼女にとって非常に強い目標であったことが伺えます。

小春がイタリアに旅出つ決心をしたのは、ゆめの凄いステージを見てゆめに近づくために成長したいと願ったからであり、ゆめと共にステージに立てるだけの実力を身につけたかったのではないか…とも見えます。

 

その…小春がゆめと同じステージに立ちたいって言っても、小春ちゃんにはCGが用意されてないんだから叶うわけないじゃん…みたいな酷いことも考えられるのですが、第25話「ブロードウェイ☆ドリーム」では可能だったんですよね。こちらでは小春がステージに立ち、ゆめが舞台裏という、真逆の構図になっていました。

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小春が「ゆめと一緒のステージに立ちたい」という願いを持っていて、それを叶えられるチャンスもあったのに、敢えて叶えさせてやらないのは…きっとこれが重要な伏線で、小春が帰ってきた時それはもうすごいものが見られるのではないか…と、とても勝手に期待をしています。

 

思い返せば、小春の行動の根っこには、常にゆめが居たんですね。アイドルを目指し四ツ星学園に入ろうとしたのも、イタリアに行く決心をしたのも。

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ゆめにとって小春が心の支えであったように、父親が出張がちで寂しい思いをしていた小春にとっても、ゆめが心の支えだったでしょう。にもかかわらず、今のままじゃダメだと、ゆめの隣に立ちたいからと、成長したいからと、自ら離れる決心をしている。実は強い娘、なんですよね…

 

 そんな彼女だから、イタリアで多くのことを学び、きっと見違えるほど成長して帰ってくるでしょう。ゆめと並び立つという願いを、夢を、どうか叶えて欲しい…切実にそう思います…

 

 

 

さて、こんなところでおしまいです。

ここ最近の流れを見て、アイカツスターズ!という作品は小春ちゃんを大切にしてくれるんだなぁと…そんな感動が抑えきれず、書き認めてみました。

 

深く読み取れば読み取るほどこの作品が丁寧に作られていることを思い知り、アイカツスターズ!に対する好感度が鰻登りです…

 

「これからも一生、ゆめちゃんのファン」な小春ちゃんのファンとして、今後の展開もバッチリ見届けていきたいと思います。

 

いつか、また会う日まで、小春ちゃん

 

終わり

劇場版アイカツスターズ!感想① 『ゆめとローラの喧嘩について』

映画のネタバレが含まれています

 

 

皆さん、劇場版アイカツスターズ!はもう観ましたね?

私は先日、5回目の視聴を終えました。

何度観ても色褪せぬ面白さ、素晴らしい映画です。

 

 

さて、今回この記事で話題に挙げたいのは、予告映像が公開された時から印象深かった、ゆめとローラの喧嘩のシーン。あのシーンについて思ったことを、つらつらと書いていきたいと思います。

 


喧嘩の直接的な原因

さて、ゆめとローラの喧嘩は、なぜ起こってしまったのでしょう?

という疑問があるのも、この喧嘩は簡単に回避できたように思うからです。

 

喧嘩が起こった直接的な原因ですが、それはズバリ、ローラのゆめに対する言葉が不足していたからです。

 

学園長から真昼とユニットを組めと申し出があったとは言え、ゆめとは既に一緒にオーディションに出ようと約束を交わているのです。

 

自分と真昼、ひめ先輩とゆめがユニットを組む話は極秘だから伏せて置くにせよ、どたキャンしてゴメン、と謝るくらいのことをするのが当然の義理です。

 

これだけで喧嘩は起こらなかったし、ゆめと良きライバルの関係を継続したいのであれば言っておくべきことです。

事情は話せなくても、誠実に謝りさえすれば、喧嘩だけは回避できたでしょう。

学園長からの話を受けるだけなら、ゆめと喧嘩までする必要はまるでないのです。

 

しかしローラはゆめに対し一言謝ることもせず、それどころかまるで、最初から喧嘩をするつもりであるかのような、あえてゆめを怒らせる言動を取りました。

 

これでは喧嘩に発展するのは必然です。

なぜローラは、事情は話せないにせよ謝りすらしなかったのでしょう?

ゆめを怒らせるようなことまで言ってしまったのでしょう? 

 

まるで、ゆめに嫌われようとしていたかのようです。

 

 

ローラが喧嘩を起こしたきっかけ

その答えは、作中のローラの台詞から察することができます。

まずは一つ目、喧嘩が始まる直前の会話です。

 

ゆめに対してローラは、

「そんなにひめ先輩のことが好き?」

そう質問しました。

そしてゆめは、

「大好き」

と、返答します。

 

この返答を受けた瞬間、ローラは真昼とユニットを組むことを決意していました。

そして、ゆめに対して何も告げないことも決意したようです。 

 

つまり、「ゆめがひめ先輩のことが好きかどうか」が、

ローラにとってこの喧嘩を起こすきっかけだったんですね。

 

しかし、なぜゆめがひめ先輩のことが好きだと、

ローラはゆめと喧嘩しなければならないのでしょう?

 

「言わない方がいいこと」

次に、ゆめにユニット解消の理由を教えて欲しいと言われた時のローラの返答、「言わない方がいいこともある」について考えていきます。

 

この、ゆめとのユニット解消の理由たり得る、

「言わない方がいいこと」とはなんでしょう?

  

以下に、ゆめに対してローラが言わなかったことを挙げてみます。

  • ゆめに対してのゴメンなさいの一言

これは言った方がいいことです。喧嘩を回避したいのであれば、しっかり言っておくべきことでした。

  • 学園長からの次世代S4育成計画の申し出の件
  • ゆめとひめ先輩のユニットの件

これらは言わない方がいい話というより、極秘だから言えない話、です。


これらはいずれも「言わない方がいいこと」に当てはまりません。 

では一体、「言わない方がいいこと」とはなんだったのでしょう?

 

ローラの本心

後々の仲直りシーンを見るとわかることですが、ローラの本心には、ゆめとユニットを組みたいという気持ちがありました。(仲直りシーンを見ずとも、普段の仲良しっぷりを見れば察せることですが)

次世代S4計画なんて関係なく、ローラにはただ純粋にゆめと一緒にいたいという気持ちがあったんですね。

 

しかし、ゆめはひめ先輩のことが好きなのです。ローラはそれを確認しました。

ローラが自分の気持ちをゆめに告げると、ゆめがいずれ大好きなひめ先輩とのユニットを組むとき、素直に喜べなくなってしまいます。

ローラがゆめと一緒にいたいという気持ちは、ゆめがひめ先輩とユニットを組むとき、邪魔になってしまうんですね。

 

そう、「言わない方がいいこと」

それは、「ローラ自身のゆめとユニットを組みたいという気持ち」です。

 

確かに、事情を説明すれば喧嘩には発展しないし、ゆめも傷つかずに済んだかもしれません。

 

しかし、いずれゆめがひめ先輩とユニットを組むにあたっては、ゆめと一緒にいたいローラの気持ちは邪魔なものになってしまいます。

今のままでは、ゆめとローラは仲良しすぎるんですよね。

だからローラは、ゆめとの現状の関係を壊さなければならなかったんです。

近すぎる自分たちの距離を、無理やりにでも引き離そうとしたのです。

いずれ来る、ゆめがひめ先輩とユニットを組むその日までに。

 

ローラはゆめのことが好きだからこそ、ゆめがひめ先輩と心置きなくユニットを組めるよう自分の気持ちは一切伝えずそして、ゆめに嫌われるために喧嘩までする必要があったんですね

 

 

ああ、なんという、ローラのゆめに対する感情まるで恋愛ドラマの構図ですね

憧れの先輩とくっつくチャンスを与えるため、わざと嫌われるように喧嘩する健気な親友ポジションの娘青春恋愛じゃないですかこれは

 

 

余談

以上のことを踏まえてその先の仲直りシーンを見ると、ローラの台詞一言一言が違う意味に聞こえてきます。

 

このシーンでゆめとローラはお互いの気持ちを告白し合いながら、「ユニットを組む相手が本当に自分で良いの?」と確認し合います。

 

ゆめからローラに対しての「自分で良いの?」の意味は、わかりやすいですね。

「(実力のある真昼ではなく)自分で良いの?」です。

ローラが言ったことを気にしてたんですね。

 

ではローラからゆめに対しての「自分で良いの?」はどうでしょう。

「(散々嫌われるような言動を取った)私で良いの?」と解釈するのが普通ですが、ローラの感情を色々分析した今、もう一つの意味もあったのではないかと推測します。

それは、「(ひめ先輩ではなく)私で良いの?」という意味です。

 

この台詞の真意は、ゆめには伝わっていません。

事情を説明していないので当たり前です。

 

しかしローラの中にはずっと、ゆめにとって一緒にいるべき相手は自分ではなく、大好きなひめ先輩だ、だから自分は身を引くべきだという葛藤がありました。

 

そのためにゆめにわざと嫌われたくらいです。絶対に吐露出来ない本心です。

 

それは絶対に「言わない方がいいこと」だけれども、この「私でいいの?」という問いかけには、その真意がいくらか含められてたのではないかと、解釈します

 

 

 

長々と書きましたが、

以上になります。

 

ローラのゆめへのラブ、凄まじいですね

「ゆめとユニットを組みたい」

その一言を言うために、次世代S4へのチャンスも、ゆめが大好きなひめ先輩と組むチャンスも、全部ぶっちぎったんですよねもう、凄まじい愛です

 

あー好き、劇場版アイカツスターズ!本当好き……

 

6回目観に行こう